10 同じ符号どうしの足し算

(正の数)+(正の数)
(負の数)+(負の数)の練習です。


このページでは

  • 正負の数を使った計算を学び始めます。
  • 同じ符号どうしの足し算をマスターしましょう。

いよいよここから正負の数を使った計算が始まります。
さっそく見ていきましょう。

例:(+3)+(+5) の考え方

point 同じ符号の足し算は、どこまで行くのかを考えましょう。

同じ符号の足し算は、どこまで行くのかを考えよう。
数直線を使って考えてみましょう。

まず最初はゼロから出発します。
次に
+3 に注目です。この +3 は「右に3動く」と考えてください。
+は右のこと、3 は長さのことを表しています。
「3」につきました。

次です。「たす」の部分は「続けて動く」という意味だと考えてください。

次にどのように動くかというと、この+5 の部分です。
+5 は「右に5動く」と考えましょう。

+8にたどり着きました。
このたどり着いたところが答えになります。

答え +8 

次は計算の書き方です。

まずは先に符号を書きましょう。
右に動いた後にまた右に動くから「+」です。

次です。
かっこの中で絶対値を足してください。
3と5を足します。これによって「どこまで進むのか」がわかったということになります。
答えは +8 です。


例:(-2)+(-4) の考え方

point 正の数どうしのときと同じです。同じ符号の足し算は、どこまで行くのかを考えます。

数直線を使うのも同じ。ゼロから出発するのも同じです。


-2の部分です。これはどのように動くかというと、マイナスなので左側。2なので2動く、と考えましょう。
マイナスが左で 2 は長さを表している、と思ってください。
-2につきました。

次のこの「+」はさっきと同じで「続けて動く」という意味だと考えてください。

次にどのように動くかというと,-4です。
左に4動きましょう。

最後に着いた場所は-6のところです。
これが答えになります。

答え -6 

計算の書き方です。

先に符号を書きましょう。
左に動いた後にまた左に動いたから、符号はマイナスになります。

次も一緒です。かっこの中で絶対値を足してください。
2+4 これでどこまでいくのかがわかることになります。

答え -6 


  • 足し算のことを 加法 といいます。
  • 足し算の答えのことを 和 といいます。

足し算は動きで考えましょう。


次は問題を解いて練習していきましょう。

問題演習

問:次の計算をしなさい

(+3)+(+4)

右に3移動した後に右に4移動するので、符号は+。
どこまでいくかというと3+4で7なので

答えは +7 になります。

このように意味も確認しながら解くようにしましょう。
考え方がしっかりとわかっていれば,迷ったときも自分の力で正解にたどり着くことができます。

(+5)+(+8)

答え +13 

(+4)+(+7)

答え +11 

(+12)+(+6)

答え +18 

(+2)+(+15)

答え +17 

(+13)+(+15)

答え +28 

問:次の計算をしなさい

(-2)+(-3)

左に 2 動いた後に左に 3 ということなので,全体の符号はマイナス。
どれくらい動くかというと 2+3 で 5 なので -5 が答えになります。

答え -5 

(-6)+(-1)

答え -7 

(-8)+(-4)

答え -12 

(-10)+(-15)

答え -25 

(-7)+(-14)

答え -21 

(-7)+(-9)

答え -21 


問 次の計算をしなさい

このページの問題は小数だったり分数だったりしていますがやり方は全く同じです。

(+0.4)+(+1.8)

右に 0.4 動いた後に右に 1.8 動くということなので、全体の符号プラス。
どれくらい動くかというと 0.4+1.8 で、この中身の小数の計算は今まで通りです。2.2になります。

答え +2.2 

(+2.6)+(+1.2)

答え +3.8 

(+0.1)+(+0.02)

答え +0.12 

④(-1.3)+(-0.4)

答え -1.7 

(-2)+(-0.17)

左に 2 動いた後に左に 0.17 動くということなので,全体の符号はマイナス。
どれくらい動くかというと 2+0.17 です。この計算をすると 2.17 なので

答え -2.17 

0+(-5.2)

0(ゼロ)というのは動いていないと考えましょう。
その後に左に 5.2 動いたらどこに行くかというと,符号はマイナス。
動かないところから 5.2 動くので全体では 5.2 動くということになります。

答え -5.2 

分数の方も見ておきましょう

問 次の計算をしなさい

\(\left( +\displaystyle\frac{2}{5}\right)\)+\(\left( +\displaystyle\frac{1}{5}\right)\)

分数でもやり方は全く同じです。
右に \(\left.\displaystyle\frac{2}{5}\right.\) 動いた後に右に \(\left.\displaystyle\frac{1}{5}\right.\) 動くので全体の符号はプラス。
どれくらい動くかというと \(\left.\displaystyle\frac{2}{5}\right.\)+\(\left.\displaystyle\frac{1}{5}\right.\)で \(\left.\displaystyle\frac{3}{5}\right.\) だけ動く。
なので答えは \(\left.+ \displaystyle\frac{3}{5}\right.\) です。

\(\left(- \displaystyle\frac{2}{3}\right)\) + \(\left(- \displaystyle\frac{5}{3}\right)\)

これもやり方は一緒です。
左に \(\left.\displaystyle\frac{2}{3}\right.\) 動いた後に左に \(\left.\displaystyle\frac{5}{3}\right.\) 動く。符号はマイナス。
どれくらい動くかというと \(\left.\displaystyle\frac{2}{3}\right.\) + \(\left.\displaystyle\frac{5}{3}\right.\) の分だけ動く。\(\left.\displaystyle\frac{7}{3}\right.\) 動くことになりますね。

答え \(\left.- \displaystyle\frac{7}{3}\right.\)

中学校の計算では帯分数にしないで、仮分数のまま答えるようにしちゃってください。
この先に計算が続く場合は仮分数の方が計算しやすいからです。

\(\left(- \displaystyle\frac{1}{2}\right)\) + \(\left(- \displaystyle\frac{1}{3}\right)\)

左に \(\left.\displaystyle\frac{1}{2}\right.\) 動いた後に左に \(\left.\displaystyle\frac{1}{3}\right.\) 動く。符号はマイナス。
どれくらい動くかというと \(\left.\displaystyle\frac{1}{2}\right.\) と \(\left.\displaystyle\frac{1}{3}\right.\) を合わせた分だけ動くことになります。
ここは通分しておきましょう。分母の2と3は6に合わせましょう。
2 を 6 して 1 は 3 。3は 6 になると 1 は 2 になりますね。
\(\left.\displaystyle\frac{3}{6}\right.\) + \(\left.\displaystyle\frac{2}{6}\right.\) で全体では \(\left.\displaystyle\frac{5}{6}\right.\) 左に動くということなので

答え \(\left.-\displaystyle\frac{5}{6}\right.\) 

-中1, 正負の数
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